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トランペット奮闘日記 トランペットのしくみ 音楽りろん講座 所有楽器の間 blog




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トランペットの音域表


2010年4月11日
唇しわしわ



Bach3Cを使うようになってから3ヶ月ちょっと経ちました。現在、調子はというと絶好調とはいえない感じです。

じつは、2月下旬に体調不良に陥りそれに付随してトランペットの調子もおかしくなりました。唇がしわしわな感じでミドル・ソすらまともに出せない状態に・・・

二週間ほどで体調は良くなったのですがトランペットの調子はすぐには戻ってくれませんでした。

せっかくの3周年記念月、録音はなんとかしようと調子が戻ることを見越して「ブルースに挑戦!」企画をたてました。

しかし、唇のしわしわ状態は継続中でBach3Cに対し久々にあの「大っきくてムリ」と言う感覚を感じてしまいました。

久々にSchilke10B4を吹いてみたらこちらは以前のようにちょうどいい。録音には10B4を使うべきなのかなどという考えも過ってしまいました。

しかし、あの1月の録音をしたときのあの軽く楽に吹けた感覚は幻ではなかったはず。とにかく、唇の状態さえ良くなればまた再びあの感覚で吹けると信じてBach3Cを使い続けました。

そして、それから一週間ぐらいしてなんとか録音できるぐらいまで回復しました。「大っきくてムリ」と言う感覚は消えましたが、まだ以前のような軽い感覚ではありませんでした。3月の録音ではやはりそのような音がしています。録音とは残酷です・・・

今回のことでトランペッターにとって唇の状態しだいで手も足も出せなくなってしまうのだとトコトン思い知らされました。

Bach3Cはやはり自分には合わないのか?とも考えたりしました。しかし、1月にあの感覚で吹けていたことは事実。何か解決策はあるはず。

きっとこれはマウスピース云々ではなく唇の状態の問題だとは思います。しかし、こんなに不調が続くとは・・・

プロのミュージシャンだって同じ人間、こういう絶不調状態になったりするんでしょうかね?

きっと、演奏技術のレベルの高さだけではなくそれ以前に体調が良くないときでも最低限安定した音を出せる術を身につけているのがプロなのでしょうね。

ギターや鍵盤は体調が悪くても音にさほど影響はないですがトランペットはそれがモロに反映されてしまう本当にシビアな楽器。でも、私的にはそれだからこそ挑戦のしがいがあると感じてしまうのです。


いつの間にか4月に入ってました。いや〜今日は晴れですごく暖かく春が来たって感じのような日でしたね〜。






2010年4月17日
トランペットの長さ



今日まで「トランペットのしくみ」のページで「B♭管トランペットは伸ばすと全長135cmぐらいで・・・」と書いていました。

これは今使っているXO RV-GBを実際にメジャーをあてて測った数字でした(マウスピース込で)。

しかし、今日ウィキペディアでトランペットの項目を見てみたらB♭管の長さの標準は約147cmであると書いてありました。

ウィキペディアに書いてあることですからきっとそうなんでしょう。しかし、今日改めてRV-GBを測り直してみても140cmも無さそう・・・

ネットで検索してみてもトランペットの長さについて根拠等具体的に解説しているサイトは見つけられませんでした。

なら自分でやってみよう!(^o^)/オー

まず、物理学の固有振動数を求める公式を使って計算してみて理論的にはどうなのだろうと確かめてみようと思います。

トランペットの長さを147cm、マウスピース装着したときの分を6cmとして全長153cmとする。

音速はV = 331.5 + 0.61t (m/s)(tは摂氏温度)の公式で求められる。物理の問題では一般的な気温であろう15℃で340m/sとする。

チューニング・ベー(inB♭でミドル・ド)の周波数は466.2Hz(※基準A音が440Hz時)。これを基準に考えてみることにする。
計算してみて答えがこれに近い値になれば理論的には正しいはず。(ちなみにロー・ドは233.1Hz)

開管の固有振動を求める公式は下図。
チューニング・ベーは第四倍音なので m = 4 、
音速 V = 340、
長さはメートルなので153cmで l = 1.53。

これらを代入してみると求める解は470.5Hz。

チューニング・スライド管を1cmスライドさせた場合(実質2cm伸びる)も計算してみましょう。全長155
cmで l = 1.55 として計算すると解は464.5Hz。

う〜む、理論的にはやはり147cm前後っぽいですね。理論的にもウィキペディアでもそういうことなら当サイトでもそういうことにさせてもらおうと思います。

「トランペットのしくみ」のページ改訂させてもらいました(これで何度目?f^^;)。勉強不足ですみません。

こういう計算式を使ってみると気温の高いときは音速が上がるのでピッチも上がると言うのも理論的に認識できますね。

きっと私の測り方が悪かったのでしょう。実際のトランペットを伸ばしてみることなんて不可能ですし誤差もでるのでしょう。もっと早くに計算しておくべきでした。

でも、卓上の計算だけではなく実際はどうなのかという実証も科学では大事。近々、実験してみようと思ってます。

しっかし、昨日今日はいと寒しでしたねぇ。しかも、都心では雪が降っていたとは(@ @;)。4月も半ばだというのに・・・(((゚ロ゚;)))ブルブルブル









2010年4月20日
唇、復活!



昨日今日と唇のハリが良くなりどうやら調子は戻ったよう。いや〜こんなに好調と感じるのは2ヶ月ぶり。

またいつ調子が悪くなるかわからないので今日の中にBach3Cでのハイトーンの挑戦をしてみました。

ハイトーンの挑戦


使用マウスピース:Bach3C
使用楽器:XO RV-GB (with chi-chi-song)

録音日:2010年4月20日

ハイ・ソまでは出せました(ぎりぎりハイ・ラ?)。

しかし、ここぐらいまで出せるのはたいてい吹き始めの数回程度なのです。

なんども高音を出していると唇の表面がふやけると言うかハイ・ソなんてかすりもしなくなってくる。

トランペットはハイトーンが出せたからいいと言うわけではないと頭では理解はしている。しかし、何故なのだろうかハイトーンに憧れてしまうのは?やはりラッパ吹きのさがなのだろう。

あのマッピを使えば今日こそあの異次元の境地にたどり着けるのではないか?

と久々Schilke13A4aを引っ張り出しチャレンジしてみました!

ハイトーンの挑戦


使用マウスピース:Schilke13A4a
使用楽器:XO RV-GB (with chi-chi-song)

録音日:2010年4月20日

結果は・・・やっぱりムリでした(笑)。

何度も何度もチャレンジし続けるとだんだん唇の表面の状態が悪くなってくるのが音でも確認できる。

しかも、ハイ・ラ以上はピッチを安定させるなんて至難の技。何の音を出しているのか運指から想像できなくなる。いちおう、微かにでもWハイ・ドまで出せたと記録は残しておこうと思います(^^;)。

自分的にはSchilke13A4aはどうもリムの内側のエッジが足りなくて踏ん張りが利きにくい。このマウスピースは12A4aの内側のエッジをマイク・バックス氏に合う様に若干削ってあるそう。

それで13A4aと12A4aの口径差は若干なのだろう。12A4aだったら踏ん張りが利くのかなぁ、などと考えてしまったり。

いまだにハイ領域を出すときはフローティング・タンです。やっぱり、ハイノートを出すためには舌をうまく使う方法を模索すべきなのでしょうか・・・







2010年4月25日
トランペットの長さ 〜検証編〜



昨日今日とトランペットの長さについての検証をしてみました。
使用するのは100yenショップで売られている園芸用の支柱(150cm)。この緑のプラスチックを剥いてみると・・・
中に全長約148cm、直径1.5cmぐらいのスチール・パイプが入ってるのです。(写真では少し歪んで見えますが直管です)
当初の理論的な予想値に合うようパイプを147cmの長さに切断して、マウスピースにビニールテープを巻いてこの管から6cm出るように差し込み全長153cmにしてチューナーで測ってみました。

これでチューニング・B(ドイツ語表記でベーと読む:実音B♭)の446.2Hzがなるはず、と思ったら実際は約400Hz(GとA♭の間ぐらい)でした。予想よりかなり低い??

もしかして開口端補正というのが関係しているのか?

開口端補正とは管を固有振動させるとき実際に出る周波数の波長は理論値より若干長くなるのでそれを考慮することらしいです。

しかし、開口端補正の算出法は手持ちの高校物理の参考書には詳しく載っておらず無視できる程度だと思ってました。気になりネットで調べてみたらなにやら複雑で難しそう・・・

どうやら一つの公式がそのまま当てはまるような単純な話ではないようです。高校物理の範疇を超えているようなので深入りしないようにします。(^^;)

とにかく、チューニング・B(446.2Hz)が鳴るように管を短くしていくことに。

しかし、かなり短くしていってもまだ辿り着かない・・・管が132cmになったところでようやく440HzのA音ちょうどになりました。

そこで、以前から気になっていたこと、
「マウスピースの長さは音程に関係しているのか?」
も検証を試みてみました。

今までは管の音の高さは太さや形状ではなく入り口から出口の長さで決まるはずなので大きく関係していると思っていました。



まず、Bach 3Cの先端にビニールテープを巻いて管の縁につけて吹くと440HzのA音ちょうどの音が出ます。(図1)

ここで全長がBach 3Cより3.3cmほど短いショート・コルネット用マウスピースYAMAHA 7D4dで同じことをして吹いてみても440HzのA音ちょうどの音が出ました。(図2)

(※CGではマウスピースに対し筒の長さは短いですがスペースの都合上省略したもので132cmだと思ってください。)


次に図1の状態から5cmほど管内に押し込み吹くと440Hzから50CENT音が高くなります。(図3)

テープの位置を張替え図3と同じ深さで吹いてみると440Hzより20CENT高い音がでました。(図4)

どちらもマウスピースを含めて全長135.8cmですが音程はビニールテープの位置で管本体を短くしたときの方が高くなる。

そういえば、マウスピースだけで吹くときは固有振動してる様子はなく下から上までポルタメントで変化します。

マウスピース本体は人間の唇で固有振動を起こすには短すぎるのかもしれません。(計算上はWハイ・ドあたりでペタルトーン)

今までは唇が音源発生点と思ってましたがマウスピースの先端を音源発生点と考えるべきなのでしょう。これは自分にとって大きな発見でした。

(ただ、マウスピースの長さがまったく関係ないとは思えません。Schilke9F4でコルネットを吹いたとき音程は確かに低めになりましたし。)

話を戻してチューニング・B(446.2Hz)を目指して管をどんどん短くしていきました。そして、ようやく筒の全長125cmのところでやっと出ました!
(図1と同じ様に管の縁につけて吹いて状態で)

しっかし、思っている以上に短くなってしまいました。
(汗)

いちおう録ってみました。
直管スチールパイプの音程(mp3)


使用楽器:100yenショップで買った園芸用の支柱(スチール・パイプ 全長125cm)
使用マウスピース:Bach 3C

(※実音表記)
(上記の楽器でのおまけ演奏
ミドル・ド以上の音程は思ったより安定していたのですが下の音程は驚くべきほどずれる(汗)。譜面のカッコの音は理論上出て欲しかった音。
(※2音目のE、3音目のA♭は近似値でどちらかと言うとそれに近い音)

周波数446.2Hzで理論的な管の長さを計算すると152cm。このスチール・パイプでの実測値は125cm。そうすると開口端補正は27cmにもなってしまうんですね。こんな大きな差になるとは。
手持ちの楽器をメジャーを使って外巻き、内巻きを測ってみました。

写真左から、
スライド・トランペットが139cmと130cm。
XO RV-GBが136cmと126cm。
コルネットNO.2が139cmと121cm。
ポケット・トランペットが141cmと120cm。
(※かなりアバウトな数値です、すべて約がつきます。)

みんなそれぞれ平均すると130〜135cmぐらいに納まりそうです。

もしかして同じB♭管トランペット属でも巻き方やベルの形状材質厚さ、はたまたメーカーごとにでも開口端補正で若干長さが違うのかもしれません。

YAMAHAのホームページでクラフト職人の方がB♭管トランペットの理論的な長さは約135cmと語っています。職人の方がそう言っているのならばきっとそうなのでしょう。

これ以上のことはクラフトの専門家でないと踏み込めない領域だと思います。私もトランペットの長さは約135cmと言うことに訂正させてもらいます。どうもすみませんでした。m(_ _)m

今回の検証で唇からではなくマウスピースの先端が音源となること、管楽器は理論値より低い音が出るので全長を短くして調節が必要なことなどはじめて知りました。奥深いっすね〜。

でも、こうして並べて見ると4本とも管の長さがほぼ同じだとはあらためて不思議な感じがしますね。

ちなみに、試しにホースを繋いで放水しながら使えるデッキブラシにマウスピースをつけて吹いてみたらF管でした。(笑)
(※100yenショップで購入したスチール・パイプ、デッキブラシの開口端補正は真鍮製の通常のトランペットとは違うだろうことはご考慮ください)



2010年4月26日
マウスピースの長さとピッチの関係



今日、何故Schilke9F4でコルネットを吹いたときに音程が低くなっていたのかということを考えていたらようやく気がつきました。

2009年5月17日の日記を書いたときはピッチが下がる原因はマウスピースの唇をあてるところからベルの先端までの距離が長くなるからだと思ってました。
あの月に撮った写真を合成してコルネットのシャンクにマウスピースがどれくらい差し込まれていたかを表してみました。

これで見てみるとYAMAHA 7D4dが一番深く入っていてSchilke 9F4がかなり浅い。

昨日の実験結果から、マウスピースを含めた全長が伸びたせいではなくマウスピースの音の出口が違うためにそれぞれコルネット本体の管の長さが変わりピッチが変化したと思われます。

そうすると、やっぱりマウスピース自体の長さはピッチにほとんど影響しないのかもしれません(とりあえず10cm以内ぐらいであれば)。

あの頃はまだ気が付けませんでした。申し訳ありません。m(_ _)m

マウスピースとは楽器の一部というより、その名の通り唇の拡張部だと思ったほうがいいのかもしれませんね。

そう考えるとますますマッピに対して愛着が湧いてきちゃいますね!


 




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